FineNovaLAB

世界レベルへと進む自転車Team

Fine Nova LAB について

  • Fine Nova LABのWill

Fine Nova LABではアスリートとしての肉体的バランス、思考の柔軟性の土台を高めるためにも自転車を使ったトレーニングに特化せず、スポーツそのものを存分に楽しめるベースを作ります。

この上でジュニアの育成年代に必要とされるスピードを最大限に引き上げます。

肉体的、精神的に成長段階のジュニア達が大人になっていくうえで必要な勇気や行動力を自転車を通じて伝えます。自転車競技は「想定外」な事態が常に起こる種目です、想定外に出くわした際に最適な行動を迅速に自ら取捨選択し実行できる自立した一人のアスリートになれるよう多くの引き出しを持ってもらいたい。

 

  • Fine Nova LABのPoint

中学生、高校生の育成年代に必要なポイントは3つ

 ① U23以後を見据えて目先の成果にとらわれず常にチャレンジする意識と姿勢

 ・過渡期はスタイルの固定化をせずに良いモノをどんどん取り入れてPDCAを回す

 ② 日々の練習からエリートのスピード域を想定したスピードの追及

 ・筋肉や若さばかりに頼らない「スキルでスピードを出す」身体の使い方を身に付ける

 ③ 自転車、MTBに特化しすぎないバランスの良い身体作りと柔軟な思考

 ・XCOは心技体の総合力が問われる種目であり自転車に特化した身体では故障が

  増えたり、苦手な部分ができてしまう

 

 

  • Fine Nova LABのFFA「Feed Forward Action」

現状確認→どうなりたいのか?→今日の練習への取り組み→次の練習、レースに繋げる

常に未来に目を向け、なりたい自分をイメージし、必要なコトを行っていく

 

  • Fine Nova LABのRule

スポーツでもあり日常生活での移動手段でもある自転車は社会全体に密接に関係しており、1人1人が家族、学校、大会やイベント、チームといった自転車に関係するコミュニティはもちろん、社会全体をハッピーにするための自覚を持って行動すること。

常に感謝と笑顔と努力を絶やさぬこと。

チーム員は基本としてレース、イベント、メディア対応などではチームウエアを着用すること。

部活などの学校指定ウエアや、日本代表などのナショナルウエアの指定がある場合はこの限りではない。

応援価格で購入した物品を譲渡、売却しない。小笠原が承諾した場合はこの限りではない。

会費はいかなる場合においても返還はありません。

 

 

スピードの重要性について

  • スピードの重要性について

・XCOは約1時間30分という競技時間。しかし勝敗が決まる重要なポイントは1周目のスピードにある。トップの1周目のタイムの90%以上で走られるスピードがあるかどうかが世界では非常に重要となる。

 

 ・2018年MTB世界選手権チームリレー1周での男子タイム。

22カ国が参戦した中で、日本代表のトップエリート選手「Y」よりタイムの速いジュニアの選手は2人、U23の選手は9人おり、ジュニアトップは11分17秒、U23は10分41秒、エリートは10分39秒。

日本代表エリート「Y」選手

11分17秒でトップタイムの94.38 %。

日本代表U23「H」選手

12分05秒でU23トップの88.41 %、トップタイムの88.13%。

日本代表ジュニア「M」選手  

12分53秒でジュニアトップの87.58 %、トップタイムの82.66%。

トップタイムの90 %は11分43秒。

ジュニアのトップはトップタイムの94.38%、 U23のトップは99.68%。

チームリレーは全てのカテゴリーの選手が同日に同条件の中、参加国が少なく混雑しない中で1周のみの純粋な個人のスピードを計測でき、タイムはそのまま個人の力量を測るものとなる。

 

・XCOでは開催日の違いがあったりして路面が同条件ではないこと、層の厚さ、周回数の違いによる展開、渋滞等があり条件がタイムに現れる。

ジュニアのトップ1周目は11分40秒。

日本代表ジュニア「M」選手 

14分07秒で82.64%(1周目56位通過、タイムアウト98位※パンクあり)。

ジュニアトップの90%は12分50秒。

 

U23のトップ1周目は11分21秒。

日本代表U23「H」選手

12分54秒で87.98%(1周目56位通過、タイムアウト90位※メカトラあり)。

U23トップの90%は12分30秒。

 

エリートのトップ1周目は10分24秒。

日本代表エリート「Y」選手

11分59秒で86.78%(1周目52位通過、50位完走)。

エリートトップの90%は11分27秒。

 

エリートのタイムが飛び抜けて速いのは上記した通り条件の違い等がある。

エリートに対してジュニアのトップは89.14%、U23のトップは91.63%。

 

・チームリレーの女子タイムはジュニアのトップで14分03秒、U23は13分10秒、エリートは13分12秒。(女子ジュニアは6人出場)

日本代表女子ジュニア「K」選手

15分04秒でジュニアトップの93.25%、トップタイムの87.38%。

日本代表女子ジュニア「K」選手

15分34秒でジュニアトップの90.25%、トップタイムの84.58%。

トップタイムの90%は14分29秒。

ジュニアのトップはトップタイムの93.71%。

 

・XCO女子ジュニアのトップ1周目は13分14秒。

日本代表女子ジュニア「K」選手

14分57秒で88.51%(1周目20位通過、17位完走)

日本代表女子ジュニア「K」選手

15分45秒で84.02%(1周目37位通過、35位完走)

日本代表女子ジュニア「M」選手

15分30秒で85.37%(1周目29位通過、38位完走)

ジュニアトップの90%は14分34秒。

U23トップは13分08秒、エリートに対してジュニアトップは95.34%、U23トップは96.06%。

 

・チームリレーとXCOの繋がり

チームリレー男子ジュニア1位、2位 → XCO 1位、2位。

      男子U23 1位    → XCO 38位(1周目1位 ※トラブル)

            2位    → XCO 2位 (1周目7位 ※1秒以内)

      女子ジュニア1位    → XCO 2位

      女子U23 1位    → XCO 4位 (1周目7位 ※ゼッケン18)

            2位    → XCO 2位

            3位    → XCO 3位

 

チームリレー1周のタイムがそのままXCOの順位に繋がっていることが考えられる。

ジュニアであってもチームリレーではエリートの90%以上のタイムに入っている。

XCOで確実に完走をするためには同クラスのトップから1周目を90%以上で走る必要がある。

この2点を達成することがまず最初の課題だと考察できる。

1周目のタイムを縮めるためには、「スピード持久力」、「インターバル能力」が主になり、限界に近い負荷を何度も繰り返す中で出力を落とさないことが必要となる。

レース時間が伸びるU23以後でもレース展開に左右されないスピードの土台をジュニア世代でしっかりと作ることが重要。

 

・他の競技との比較  

XCOの1周のタイムに近い他の競技を見ると陸上の5000mと水泳の1500mがある。

陸上5000m

世界記録 12分37秒

日本記録 13分08秒 世界96.06%。

高校記録 13分39秒 世界92.42%、日本96.21%。

中学記録 14分32秒 世界86.81%、日本90.36%、高校93.92%。

水泳1500m

世界記録 14分31秒

日本記録 14分54秒 世界97.42%。

高校記録 15分05秒 世界93.81%、日本98.78%。

中学記録 15分26秒 世界94.06%、日本96.54%、高校97.73%。

10代後半で世界のトップに立つことがある水泳の場合は中学生の時点で世界と90%以上に入ってきているが、陸上の場合は高校生で90%を超えてくる。XCOとは競技特性の違いはあるが、15分程のスピード勝負においては高校生でエリートの90%以上のスピードを持つことは可能であり必要といえる。